ひとりぼっちは難しい
久々に資料も中身もテーマも完全オリジナルの道徳をした。
道徳というよりはむしろ卒業前に想いを届ける時間だったのかもしれない。
小中学生が自ら命を絶つニュースが流れるたびに心が痛くなる。
たぶんその子にも、その子を想うたくさんの心があって…
たぶんその子に関係したすべての大人や子どもたちは胸を痛めていて、
それでもそうならざるを得なかった要因や背景があって、
そしてそれはいつ目の前のあのどうしようもない可愛い子に
起こるかもしれない考えたくもない危惧でもあって…。
たかが1時間。しかも担任でもない僕が授業をしたところで…。
それでも伝えたくて、届けたくて、あがきたくて。
ひとりぼっちは難しいってこと。
卒業直前の6年生の大事な大事な1時間を与えてくれた担任の先生に感謝。
心の成長にとても差がある小学校高学年から中学2年生くらいの子たち。
勿論、心に響いた子もいれば、まだまだ???って子もいる。
でも、居ても立っても居られず想いをありったけ込めて授業をした。
17年間の中学校勤務から、初めての小学校勤務となった1年前。
ひとりぼっちだと思っていた僕を救ってくれたのは今の6年生たちだった。
気がついたらすぐそばにいて、たった週に数時間程度の関わりなのに、
随分前から一緒にいたのかと勘違いさせるくらい、笑って怒って、
くだらないことを話し、ひっつき虫みたいにくっついてきて。
「なんで小学校なんだよ…」って卑屈になっていた僕を
救ってくれたのは、やっぱり目の前にいる子どもたちだった。
今年もひとりぼっちじゃないって思えることができた。
そんなありがとうとおめでとうと、
そしてどんなときだって誰かがあなたを想っているってこと。
ひとりぼっちじゃないだよってことをどうしても伝えたくて。
そんなことをいつかどこかで感じてくれるために小さな種をまきたかった。
ひとりぼっちにはならないし、ひとりぼっちにはなれやしない。
君はいつかどこかでそれを感じることができるんだろうか。
今年度最後(になるだろう)の道徳。
「ひとりぼっちは難しい。」